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第4回のテーマ 何度も同じ失敗を繰り返す部下をどう育てる
株式会社アニメートエンタープライズ
代表取締役
野津 浩 氏
DATA
住所:福岡県福岡市中央区天神3-4-8
事業:経営者・管理職・リーダー向けセミナー・企業研修
設立:2002年06月00日
H P:http://www.animate-e.com/
誌上セミナーを担当している野津浩嗣です。何度指導しても、部下が同じ失 敗を繰り返す…。感情的にならずに向き合う方法はないのだろうか?そんな管理職の方のお悩みに応えます。
第4回目では2つのケースに合わせて、「ほめる」と「叱る」をうまく使って部下を育てる方法について考えてみましょう。
何度も同じ失敗を繰り返す部下には
何度も同じ失敗を繰り返す部下。そのたびにしっかり指導しているのにまったく効果がない、ということがあります。上司はだんだん「自分の言葉は軽んじられているのではないか」と、相手に対する不信感を募らせ、「何回同じことを言わせれば気が済むんだ!」といった怒りをぶちまけてしまいます。しかしここは冷静になって、まずはこの仕事のやり方、どんなふうに教えてもらった?」「この仕事に関しては、どういうふうに理解している?」という確認から入りましょう。すると、意外に基礎的なことを理解していなかったり、知識がなかったりといったポイントが見つかるものです。実は「これくらいはわかっているだろう」とあなたが勝手に自己完結して、説明不足になっているケースは思ったより多いものなのです。
きちんと話してみると、「やるべき仕事に対する意義がずれていた」「優先順位が違っていた」「求める方向性までもがずれていた」ということが見えてきます。「なんでお前は何度も同じ失敗を繰り返すんだ」と言う前に、まずはどう理解しているのか、確認をすることが大切です。同じ失敗ばかりしてもつまらないから、やり方を変えるべきところはどこだと思う?」「うまくいくためにはどういうふうに進めていく?」と、訊いてみる。頭ごなしに叱ってもいいことは何もありません。
 管理職やリーダーの「戦力になる人:普通の人:どちらかというと足を引っ張る人」の比率は、組織の初期段階では1:8:1だと言われていて、これが企業の成長とともにだんだん2:6:2になっていきます。管理職は「戦力になる人」ですから、一度言われただけでできる。ところが、それよりレベルの低い大多数の人は3回言われてもできないのです。「できる自分」の基準で考えて「何度やったらわかるんだ」と言ってしまうと、部下は、「お前は能力がない」と言われているように感じてしまいます。
管理職の方が多いのです。バブ
 基準は千回です。お坊さんの世界では「千日行」というのがあります。千本ノックや千人斬りという言葉があるように、何かに到達するには千回は必要だと思って、部下から同じことを聞かれても千回は我慢して教えてあげましょう。そういう心持ちでいることが、大切なのです。
並行して仕事が できない部下には
専門職や技術屋さんと呼ばれる職種の人には、並行して仕事ができない人が多いと思います。一途で真面目な人は、「これをやらないと次にいけない」と思って動いているからです。そんな部下には、まずその真面目さを認めてあげましょう。「○○さんは本当に真面目でいいよね。でも上司の僕としては、もっといろんなことを任せたいと思っているんだ。だから、2つ、3つ、仕事が並行してやれるような方法を2人で研究しようか」というアプローチがベストだと思います。
 ところが実際は「昨日頼んだ仕事はどうなった?」「まだ手を着けていません、こっちをやっていました」「でもこれも今日が締め切りだろ。なんでやってないんだ」という会話の流れになるのがほとんどです。残念ながらこれでは効果はありません。私もよく部下に5つ、6つまとめて仕事を渡します。その際は仕事を頼んで終わりではなく、すべての仕事が期日までに仕上げられるように、「優先順位はつけているか」と、こまめに尋ねるようにしています。特に仕事が多いときは、工程表をおおざっぱでいいので作ってもらう。そして、進捗状況を細かく確認していくのです。
そして先ほど話したように「○○さんのように、1つのことを集中してできるというのはすばらしい。しかし会社としては、もっと成長してもらいたいので、仕事のやり方を変えてみようか」と提案します。「すみません。まだ手を着けていません」と言われたときには「ごめんね。量が多かったかな。あなたでも裁けないくらい、いま仕事が多いからね」と声をかけます。そのときは、決して責めるようなことは言いません。部下も申し訳ないとは思っているからです。ここで怒ってしまったら「そんなこと言われなくてもわかってるよ」と、部下が心を閉ざしてしまいます。
ます。
 経営者や上司の能力が高いと、つい「自分だったらこれくらい短時間で処理できる」という基準で部下を裁いてしまいがちです。しかし、能力は人それぞれ。同じことを1時間でこなせる人もいれば、5時間かかる人もいます。まずはそう認識すれば、様々なタイプの部下との接し方が見えてくるのではないでしょうか。