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人間力を育て、社会に活力をもたらす
独自のソーシャルビジネスを展開。
リーフラス株式会社
代表取締役社長
伊藤 清隆 氏
DATA
住所:福岡県福岡市博多区博多駅南1-15-22
事業:子供向けスポーツスクールの運営及び運営受託
設立:2001年08月28日
H P:http://www.leifras.co.jp/
近年、ビジネスを通じて、環境、まちづくりなど様々な社会的事業に取り組むソーシャルビジネスが注目を集めている。ソーシャルビジネスは「利益の追求」より「社会的課題の解決」に重心を置いていることが特徴だが、その事業内容が市場にも評価され、ビジネスとして成功を収めている企業も少なくない。
リーフラス株式会社は「世界中の子供達の問題を、スポーツにより解決する」ことを使命に掲げ、2001年に創業。スポーツを基軸にした独自のソーシャルビジネスを展開する〝総合スポーツサービス企業〞として、設立わずか4年で会員数1万人を突破するなど飛躍的な成長を遂げた。現在、会員数約42000名、年商45.4億円。子供向けスポーツスクール業界において、他の追随を許さない実績を誇る。
社会的意義の高いビジネスを展開しながらも、飛躍的な成長を遂げてきた同社の躍進の理由はどこにあるのか。
リーフラス株式会社 伊藤清隆社長に聞いた。
試合に勝つことよりも子供達の心の成長を重視する 独自のスポーツ教育を展開。
当社のビジネスの最大の強みは、〝スポーツを通して子供達の人間力を育む〞創業以来守り継いで来た企業理念にあります。それを最も象徴しているのが、当社のメイン事業である「スポーツスクール事業」です。
事業をスタートした2001年当時は、子供向けスポーツクラブ・スクールの多くが「試合に勝つこと」「上手になること」を目標に掲げていました。それも素晴らしいことですが、私はそれ以上にリーダーシップや思いやり、協調性など〝人として必要な力〞を、スポーツを通して身につけてもらいたいと考え、「スポーツで、ココロに体力を」を活動理念とするスポーツスクールを立ち上げたのです。最初は手刷りのチラシを配っただけでしたが100名以上の入会希望者が集まり、「このビジネスは必ず成功する!」という確かな手ごたえを感じました。
現在はサッカー、野球、空手、剣道、バスケットボール、陸上、テニスなど幅広い種目のスクールを全国で展開していますが、技術より人間力の育成を重視するスクールコンセプトは今もなお変わりません。
指導の際も「教える」のではなく子供達自身に考えさせ、リーダーも持ち回りで体験させて、全員がリーダーシップや協調性を身につけることが出来るように配慮しています。また障がいを持った子やスポーツが苦手な子も積極的にレギュラーに取り立て、一人ひとりの個性を認め合いながら、それぞれの苦手な部分をカバーし、より良いチームを創る方法を子供達自身で考えさせています。
「考える力」「リーダーシップ」は今、社会や教育業界で最も求められている能力であり、この市場は今後さらに拡大していくことが予想されます。
スポーツを一生の仕事にし、社員自ら働き方を設計できる人事システムを採用。大学生の圧倒的な人気を誇る。
〝優れた人材力〞これも当社の強みの一つです。従来の日本の社会では「スポーツを職業にする」ことはプロスポーツ選手やごく少数のスポーツ関係者に限られていました。
そこで当社は多くの優秀な人材がスポーツを一生の職業にできるよう「スポーツ教育指導士」という職種を生み出し、全員正社員として終身雇用する人事システムを構築したのです。技術面と人間的成長の両方からサポートできる当社のスポーツ教育指導士は、生徒・保護者からも厚い信頼を得ています。さらに事業展開においても社員の意見やアイデアを積極的に取り入れるボトムアップ経営を実践。複合型スポーツスクールJJMIXはその好例であり、社員の提案によって生まれた新事業でしたが、立ち上げてわずか二年で全国展開を果たしています。
そうした社員のやる気を支えているのが、社員の公私にわたる幸福の実現を目指した当社の福利厚生制度です。勤務時間を自分で決めることが出来る「希望勤務時間制度」や「希望勤務地制度」「希望人事制度」等を導入し、社員自ら自分の働き方をデザインしてワークライフバランスを図ることが出来る、〝人を中心にしたマネジメント〞を推進しています。
こうした企業姿勢が高く評価され、昨年の大卒者の入社エントリー数は約1.5万人、実に就活生の約30人に一人にのぼっています。これはスポーツ企業でトップクラスの数字であり、優秀な人材の確保にも繋がっています。
赤ちゃんから高齢者まで。一生涯にわたる健康・スポー ツ支援を目指した、多彩な事業を展開。
現在は幼児〜小学生を対象としたスポーツスクールの運営が当社の主軸ですが、今後はスポーツ教育の新たな市場を創出し、赤ちゃんから高齢者まで、全世代の人々の健康な生活を支えたいと考えています。
前述のJJMIXは2歳〜幼稚園生までを対象とした複合型スポーツスクールであり、専門のコーチの指導で、野球、サッカー、バスケットボールなど様々な競技体験ができる画期的なビジネスモデルを構築しました。さらに0〜3歳の乳幼児期にも注目し、オリジナルのリトミックプログラムの開発も進めています。
また一生涯にわたって健康に過ごしていただくため、高齢者を対象としたスポーツ支援事業も今後積極的に推進していく予定です。現在は公民館など地域社会に密着した展開を行っていますが、今後は大手老人保健施設とタイアップした事業展開も検討しています。
プロスポーツチームや自治体と協働し、地域・社会のスポーツ振興に貢献。
スポーツ業界のさらなる発展と活性化を目指し、プロポーツ団体との協働による様々な取り組みも行っています。
2015年1月には元読売クラブ・ヴェルディ川崎やアビスパ福岡のコーチとして活躍してきた藤川孝幸氏をアライアンス統括プロデューサーに迎え、同4月には東京ヴェルディとスクールパートナー契約を締結。さらにプロバスケットボールの「bjリーグ」ともアカデミー事業において業務提携を締結しました。今後はプロリーグで培った指導ノウハウ、カリキュラムを共有し、子供達の夢や希望が広がる事業展開を行っていきます。
また市民マラソン等、自治体が主催する地域のスポーツイベントについても積極的に参画し、企画から運営まで幅広くサポートしています。
スポーツを通して、社会を、そして地域を元気にすること――これが当社の目標です。
中学校・高校の部活動にスポーツ教育指導士を派遣し、 部活動の抱える問題を解決。
当社の事業はソーシャルビジネスであり、スポーツを通して社会や子供達の課題解決に挑むことは、いわば当社のミッションです。
中でも当社が今最も注力しているのが、部活動の支援事業。中学・高校の部活動は、顧問の不足や指導方法の問題等、課題を抱えているところも少なくありませんが、部活動の指導を当社が受託し、専門のコーチが技術指導や安全管理を行うことで、教員の皆様の負担を減らし、よりレベルの高い指導を実現しています。
現在東京・大阪の中学校数校で活動を展開しており、教員の皆様や保護者からも高い評価をいただい
ています。最近は他県の学校からも問合せが増えており、ニーズの高さを実感しているところです。
目標は2020年の株式上場!47 都道府県、そして世界のスポーツのニーズに応える。
現在、北海道から九州まで全国29都道府県で事業展開をしていますが、今後は47都道府県全て、そして海外へと拠点を拡げ、全ての地域のスポーツのニーズにくまなく応えていくことが目標です。
そして2020年までには株式上場し、スポーツ教育指導士の認知度を高め、その活躍の場をさらに拡げていきたいと考えています。
スポーツを核にしたソーシャルビジネスを通して、スポーツの概念を根本から変え、日本の将来を担う子供たちの心身を健全育成していくために。
今後もリーフラスはスポーツ事業を通して社会のあらゆる課題に挑戦し続けていきます。
【今月のマーケティングポイント】㈱帝国データバンク 原田則安氏より
毎年700社以上の企業様を訪問し感じているのは、優秀な人材を如何に集めるか、が業績を左右している点です。
そして、リーダーシップがあり、ビジネス社会で生き残れる人材に必要なのは、幼少期からの対人教育ではないかと感じております。リーフラス様の展開しているスポーツ教室は、「勝負に勝つ」ということではなく、適切なプロの指導の下に、楽しくスポーツを行い、また、仲間との協調性やコミュニケーション能力を高めるものです。
部活や地域に丸投げしていたスポーツ教育市場を全国的に展開している先進的な企業で、かつての学習塾市場と同様に市場開拓が進んでいくと思われます。アクティブシニア市場や中高生の部活動アウトソーシング市場などにおける新たな取り組みも期待されます。
「自分に良し、相手に良し、会社に良し、社会に良し」を企業理念に、スポーツを通
して様々な革新に挑む伊藤社長。